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2026年度称号授与選考結果

(敬称略)

実験力学高度専門術士(Distinguished Specialist in Experimental Mechanics) 3名

寺島修(岐阜大学)

称号授与理由
 寺島修 氏は,長年にわたり流体工学および機械力学分野の実験研究に従事し,マイクロ加工技術を用いたせん断応力計測技術やスマートマテリアルによる振動・騒音低減技術で優れた成果を挙げてきた.これらの成果は国内外の主要学術誌で高く評価され,複数の学協会・団体からの受賞実績からもその研究水準の高さが示されている.
 本学会においては,会誌への継続的な論文投稿に加え,特集号記事や研究室紹介記事の執筆を通じて学術的知見の共有に貢献している.また,年次講演会や IWAEM,ISEM への参加を通じて若手研究者の育成に寄与し,AEM 誌投稿論文の査読を継続的に務めるなど,学術水準の維持・向上にも貢献している.また,日本技術士会,富山県,JST 主催の科学教室で講師を務め,若年層への科学技術教育に取り組んでいる.さらに,専門セミナーを通じて,三次元音響可視化計測技術や機械学習を用いた異常・故障検知技術などの先端技術を社会人技術者へ普及させ,実験力学の知見を実社会の課題解決へと結び付けている.
 以上のように,寺島修氏は実験力学分野において高度な専門知識と卓越した技術力を有し,研究および社会貢献の両面で豊富な実績を有しており,指導的立場として十分な資質を備えている.よって,称号授与規定および提出された推薦書に基づいて,実験力学高度専門術士の称号を授与する.

小野勇一(鳥取大学)

称号授与理由
 小野勇一 氏は,2019 年に本学会が主催した講習会「光学的計測方法の基礎と応用」を企画するとともに,2024 年には日本機械学会が主催した講習会「DIC(デジタル画像相関法)の基礎と応用」において「DIC 応用例」を担当している.これらの講習活動を通じて,光学的計測技術やデジタル画像相関法の基礎から応用までを体系的に紹介し,実験力学分野における計測技術の普及に寄与している.また,2025 年開催の第57 回ゴムの力学研究分科会では「デジタル画像相関法(DIC)の応用例」を講師として担当し,異分野の研究者・技術者に対しても計測技術の活用可能性を示すなど,教育的貢献も大きい.さらに,日本独自の応力・ひずみ測定技術である「銅めっき応力測定法」に関する研究を精力的に進め,実験力学分野の学術誌において成果を継続的に公表している.
加えて,本技術を用いたひずみ測定支援を複数企業に対して実施し,産業界における計測技術の高度化にも貢献している.また,デジタル画像相関法を用いた摩擦圧接材の接合界面における不均一ひずみ分布の測定や,き裂材の開口変位に基づく破壊力学パラメータの決定に関する研究にも取り組んでおり,実験力学の応用範囲を広げる研究成果を挙げている.
 以上のように,小野勇一氏は,講習会での指導や技術支援を通じて実験力学分野の発展に寄与しており,さらに研究活動においても有意義な成果を挙げている.よって,称号授与規定および提出された推薦書に基づいて,実験力学高度専門術士の称号を授与する.

塩見洋一(龍谷大学)

称号授与理由:特別賞(功績賞)受賞による.